「喜べ!愚民ども!」
いきなり凄い勢いで開かれた障子。
伊作と留三郎の部屋に集まり、課題で出された難問に取り掛かっていた面々。
皆アホ面を下げて声の主を見上げた。
「仙蔵・・・・。一体何を始める気だ?」
聞きたくはないが、聞かない事には始まらないだろうと、イヤイヤ声をかける文次郎。
その疲れきった顔に極上の笑顔を返し、仙蔵は後ろに佇む長次の腕を引っ張った。
「いいか?魯鈍なお前たちの恋の悩みを、ここにいる思慮深い長次が解決してくれる!さあ!遠慮せずに愚かしい恋の悩みを打ち明けろ!」
目を輝かせて文次郎の顔面を平手打ちする仙蔵の言葉に、またも全員が呆気に取られる。
「何でそんなことせにゃならん?」
「分かっていないな、留三郎!」
「いや、分かりたくないんだが・・・」
「そ、その前に文次郎が白目剥いてるんだけど!?」
「気にするな不運な伊作!それはそいつの趣味だ!」
「趣味じゃねー!!!!」
「何でも相談していーのか?」
「おう!構わないぞ小平太!さすがお前は話がわかるな!」
「まあ、長次なら普通に相談しても良いと思うし。」
「同じろ組みなだけあって、長次の素晴しさを分かっているな小平太!だがそれ以上長次を理解したら、刈るぞ」
「「「どこを?何を?」」」
声をそろえて冷や汗を流す留三郎と、文次郎、そして伊作。
「いやぁ、あそこ刈られると滝が泣いちゃうなー」
あははーと明るく笑う小平太に、がっくりと肩を落とす。
「さて!小平太、長次に何を相談する?」
わくわくと胸弾ませる仙蔵に、小平太は真剣な顔で呟く。
「ネコミミと、ツインテールとメイド、どれが一番ぐっとくる?」
(((恥知らず!!!)))
顔を真っ赤にした三人とは対照的に、長次はふむっと腕を組んで考える。
その答えを今後に生かそうと、固唾を呑んで待つ仙蔵。
そんな仙蔵をちらりと見つめ、長次はポムっと手を打った。
「ツインテールでネコミミをつけたメイドさん。」
「ああ~!」
「納得するな小平太!」
「相談にも何にもなってないから!」
「と言うか、メモるなせんぞっぶはっ!」
いい答えを貰ったと喜ぶ小平太に突っ込む留三郎と、伊作。
長次の答えを必死にメモる仙蔵に突っ込んだばっかりに、殴られた文次郎。
今日の6年長屋も、こんな感じで騒々しいのであった。
・・・。
「ちなみに仙蔵は、ロングのメイド服の方が似合う。」
「すぐに作らせよう!藤内に!」
「私ですかっ!?」
(友情出演:通りすがりの浦風藤内)
+++++++++++++++++++++
前にカカイルでやっていたような文字サイズの変更。(笑)
長仙~と思って書いていたのですが、だんだん私の書く長仙は変な方向へ・・・・^^;
仙蔵が変態になり、長次がムッツリになっていく((*´∀`))
・・・・・まあ、いいか。(o´ω`o)
さあ、週末まで走り抜けるぞ!><:
ああ、夏/目/友/人/帳とマク〇スFが見たい。
時間が欲しい。+゚(゚´Д`゚)゚+。
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