久しぶりの更新で・・・。+゚(゚´Д`゚)゚+。
不甲斐ない~orz
サイト休止を考えてます^^;
仕事が多忙な上、アンソロの原稿も締め切り間近と言うのもあるので・・・。+゚(゚´Д`゚)゚+。
今年いっぱいで一旦サイトを休止するつもりです。
きっと2月には帰ってくると思います^^;
とりあえず年末までは、頑張って走り抜けたいと思います!!
ちゃんと休止を決めましたら、トップでお知らせします。ーー;
********************
「人は、どんなに沢山の友人に囲まれていても、温かい家族に育まれていたとしても、必ずどこかに満たされる事のない孤独を抱えていると思うのです。」
ふと、夕暮れに染まった頬を歪め、泣き出しそうな声で呟く。
どうしてそんなことを言い出したのか、分からなかった。
ただ、その姿がとても儚げで。
今にも消えてしまいそうで、思わず手を伸ばしていた。
「どうした?滝夜叉丸。」
そっと頭をなで、伏せられた目を覗き込む。
揺らぐ瞳は、いつもの強い光りはない。
あの自信に溢れた滝夜叉丸を、一体何がこんなにも曇らせてしまったのか。
ただ抱きしめる事しかできない自分が、不甲斐なくて仕方ない。
どうか、お前を心配するこの気持ちだけは、この腕から伝わればいい。
「滝夜叉丸・・・」
伝わっているか?
「先輩っ・・・!」
とうとう泣き出した滝夜叉丸は、震えながら必死にしがみ付いてきた。
この腕は、少しはお前の支えになっているか?
きつくきつく力を込め、目を閉じた。
泣きじゃくって震える、まだ細い肩。
きつく着物を握り締める、傷だらけの手。
精一杯戦って生きているんだよな、色んなものと。
でも時折、心が折れてしまう時もあるさ。
それを恥じる事はない。
ないんだよ。
だから、孤独なんて言わないでくれ。
私はここに、お前のすぐ側にいるのだから。
「滝夜叉丸、まだ孤独か?」
「・・・先輩・・・ごめんなさい・・」
そうか、まだお前の中には拭えない孤独があるんだな。
罪悪感から強張った背を摩り、気を咎める事などないと囁く。
「お前が抱いている孤独は、まだ私には拭いきれないようだな。」
すまない滝夜叉丸、こんなにも思っているのに。
私には、お前の心の奥底に潜むその孤独を消しさることが出来ない。
「ごめんなさい、先輩・・・私は、こんなに思ってもらってると言うのに・・・」
「気にする事はないさ、滝夜叉丸。だって私は・・・」
含みを持たせた私の声に、滝夜叉丸は不安そうな目を不思議そうに丸めて見上げてきた。
大丈夫だ、そんな不安にならなくても。
私はお前を、嫌いになったりしないから。
だって私は、私はな。
「いずれその孤独共々、お前を丸ごと飲み込んでやるつもりだから。」
腹の中で全部溶かして、私と一緒になればいい。
そのぐらいの覚悟で、お前を想ってる。
にっと明け透けな笑みを浮かべれば、泣いていた顔がふっと緩んだ。
「全部、食べられてしまいそうです。」
そう笑う滝夜叉丸に、少しホッとする。
まだまだお前を飲み込むには、私自身が幼すぎるから。
もう少し、待っててくれよな。
******************************
PR