その微笑みに、恥ずかしそうに髪を梳く手に。
何かが弾けた。
その音が、胸の奥深くから響く。
大きな反響を繰り返し、小平太の耳を内から震わせる。
(もういいだろう?滝夜叉丸の気持ちは、明らかだ。)
聞こえてくるその声に、ぐっと拳を握る。
今にも外れそうな箍がかける誘いは、嫌になるほど甘美だ。
その甘さに酔いしれ、滝夜叉丸を奪う事など簡単だろう。
だが、小平太にはそれが出来ない。
陳腐な言い訳かもしれない、しかしそれが小平太の本心。
本気なのだ。
生真面目で、真摯な眼差しを向けてくる後輩に、本気で惚れてしまっているのだから。
一時の情欲に負けて、手に入れるなど絶対に出来なかった。
鳴り響く警笛、甘い誘いに頭を振って笑う。
「じゃ、そろそろ私たちも解散とするか!」
これ以上一緒にいれば、負けてしまうかもしれない。
緩みきった螺子が外れてしまわぬうちに、離れよう。
小平太の必死の言葉に、弾かれたように顔を上げる滝夜叉丸。
「あ・・・そ、そうですね。」
無理に笑った顔は、酷く寂しそうで。
小平太の胸を激しく揺さぶった。
しゅんと肩を落とした滝夜叉丸の姿に、警笛が鳴り止む。
(抱きしめたい・・・。)
ゆっくりと手を伸ばし、伏せた滑らかな頬にそっと触れた。
「滝、悪い事・・・・・しようか?」
手な感じです。^^;
ここからネチネチエチシーン書いてます。(笑)
小説の中に、挿絵のような漫画入れたりしてます~
絵のサンプルは、明日明後日までにアップします。
どうぞよろしくお願いしますー^^
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