すれ違う瞬間。
くいんと引かれた指に、胸が高鳴った。
隣を歩く同級生達に、気付かれまいと平素を装う。
しかし、あざとく見抜く奴も一人。
「みんなには上手く言っといてあげるよ。」
面白そうに笑い、からかう様に肩を叩かれた。
顔を顰めつつも、彼のお陰で助けられているのも事実。
曖昧に頷き、そっと去っていく背中を見送った。
絡めた小指の意味は。
『今夜いつもの場所で。』
ほんの一瞬だけ感じだ温もり。
実技授業の後だったのか、砂っぽい指の感触。
握られた力の強さ。
その全てが、じんっと全身を熱くした。
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この続きになるような絵を、描けたら描いてきます。(^^;
特定のカプ指定せずに、読めるかな?((*´∀`))
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