金吾の委員会日記
今日は、午後から授業がありませんでした。
喜三太のナメクジさん達の散歩に付き合い、その後剣術の練習をする予定でしたが・・・。
いきなり現れた七松小平太先輩に拉致され、お昼も食べぬまま委員会室に。
開いた障子の向こう、部屋の中には滝夜叉丸先輩・次屋先輩・時友先輩が揃っていた。
どうやら僕が最後らしい。
「よぉし、みんなでピクニックに行くぞ!」
と、いつの間に用意したのか先輩の手には全員分のお弁当。
すご、すごすぎる。
量が半端ないですよ、先輩。
滝夜叉丸先輩は、既にあきらめたような顔でため息をついている。
次屋先輩と時友先輩は、未だによく情況が掴めていない様でぼうっとしていた。
「で?どこまで行くつもりですか?」
「ん?考えてない!裏裏山まで登ったり降りたりしながら考えよう!」
それっていつもの委員会じゃないですか?
僕の顔にそう書いてあったのかな?
滝夜叉丸先輩が僕に向かい、首を振った。
お前の言いたい事は分かる、だが何も言うな、諦めろ。
そう滝夜叉丸先輩の目が言っていた。
この日、僕らが長屋に帰れたのは日付が変わる寸前でした。
ちなみに滝夜叉丸先輩だけは明け方だったらしい。
綾部先輩が言っていたと、兵太夫に聞いた。
何してたんだろう?今度聞いてみようと思いました。
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