まだまだ七松家妄想続いてます。
妄想捏造駄目なら回避してくださいね。
ではではー。(^v^)
孝廉が呼んできた小平太の両親は、ああ先輩のご両親だーと、妙に滝夜叉丸を納得させた。
小平太の顔は父親似だ。
だが、かもし出す雰囲気は活発そうな母親似。
しかも。
「あれ?弟さんは遊びに行かれてるって?」
小平太の母の腕には、乳飲み子が一人。
「ああ、あれは七松家初の女の子!葉菜代ちゃんだ!」
「い、妹さんでしたか!」
男の子にしか見せません先輩!
でもぐっと押し黙る。
だって女の子に間違われる男の子はイコール可愛いと言う褒め言葉になる。
だが、男の子に間違われる女の子はイコールあんま可愛くねと言う意味になる。
あっぶねー。
滝夜叉丸、人知れず冷や汗だらり。
しかし、よく見ると目も大きくて顔立ちは可愛い。
ただ、一生懸命可愛らしい色の着物を着せても髪が短い所為か、どう見ても男の子に見える。
なにより、小平太にそっくりなその表情がいけない。
その所為でより男の子らしく見えてしまう。
「ほーら葉菜代ちゃん、お兄ちゃんの後輩の滝夜叉丸だよー。」
甘ったるい声の小平太に、若干引きつつ滝夜叉丸は引きつった笑顔を浮かべた。
先日きり丸に紹介してもらった子守のアルバイトでの、苦い思い出がよみがえる。
どう接していいのか分からない!
内心ハラハラしている滝夜叉丸の顔をじっと見つめる葉菜代。
「は、初めまして。葉菜代ちゃん・・・。」
「お?葉菜代は滝が気に入ったのか?」
嬉しそうに笑う小平太。
一体どこをどう見てそう思うのか?
滝夜叉丸が葉菜代を見れば、その頬は可愛らしい桃色。
「だぁっ」
ぺち。
柔らかいもみじが頬を撫でた。
「へ?」
はしゃぎ始めた葉菜代は滝夜叉丸に向かい、手を伸ばす。
「ほら、滝。葉菜代が抱っこしてほしいってさ。」
「え?ええ?」
「あらあら、葉菜代は美形がお好みのようね。」
にっこりと微笑む小平太の母。
腕に収まった葉菜代を見下ろせば、満面の笑み。
それはやっぱり小平太に似た男の子のようだった。
その後、葉菜代は滝夜叉丸の腕を偉く気に入ってしまいなかなか離れない。
風呂上り、夕涼みをする小平太と滝夜叉丸。
その腕に眠る葉菜代。
「よく眠ってます。」
「余程滝の腕が寝心地良いのだろう。」
葉菜代を抱く姿も様になってきた滝夜叉丸。
風呂上り、濡れ髪を下ろし寝間着に身を包んだ滝夜叉丸は小平太にとっては目の毒だ。
まだ上気した肌が濡れ髪の間から覗いて、嫌がおうにも煽られる。
だが、その腕に抱かれている妹の姿にまた別の感慨も押し寄せる。
「何だか私達の子供のようだな。」
「は!?」
「し!葉菜代が起きるよ、滝夜叉丸。」
にっと悪戯な笑みを浮かべた小平太を睨み、滝夜叉丸は赤くなった頬を隠すようにそっぽを向いた。
「馬鹿な事仰らないで下さい!」
葉菜代を気遣い、小声で叱る滝夜叉丸ににじり寄りその肩を抱きしめる。
「馬鹿な事か・・・。でも私は今、何だかとても幸せなんだけどな。」
滝夜叉丸が大好きな小平太の笑顔。
そんな顔で、そんな台詞はずるい。
俯いた滝夜叉丸を覗き込み、優しく頬をつついた。
「好きだぞ、滝夜叉丸。」
ちらりと小平太を盗み見た滝夜叉丸は恥ずかしそうに「私もです」と消え入りそうな声で呟く。
真っ赤に熟れた頬に口付け、小平太は満天の星空を見上げた。
「小平太ー、いちゃつくのは場所を選びなさい。見てごらん、兄上がまた頭を抱えているじゃないか。」
「おおー!小平太!近親相姦はいかんぞ!お兄ちゃんゆるさんぞ!」
「兄上、滝夜叉丸が可愛いくなったのは分かりますが、血が繋がってる訳じゃないんですよ?落ち着いてください。」
「そうか!だったらあれか!義理の弟になるのか!そうかー、お兄ちゃんまた早とちりしちゃったぞ!」
「でも男の子同士ですがね。」
「は!!!そうだった!そうだったね!」
「まあ、でも小平太の幸せが一番大事ですからね。」
「孝廉・・・・お前って子は!何て優しい子なんだ!そうだね、世間が何て言おうと小平太の幸せが一番だよな!偉いぞ孝廉!」
「うおー、この歳になって額つき合わせてぐりぐり褒められても、恥ずかしいだけなんですが兄上。しかもこれ、小平太たちよりも世間様から冷たい眼で見られそうです。」
「お兄ちゃんは兄弟仲良しが一番嬉しいんだー!」
親当の声に驚き、葉菜代が泣き出した姿に孝廉が笑顔で怒ったのは言うまでも無い。
つづきに、更に激しい妄想。
会話のみです。(^^;)