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錆浅葱

小話とアニメ感想
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見られたくないもの、触れられたくない過去

何だか意味ありげなタイトルつけてますが、別になんてこたないんですよ。(^^;)
衣替えをしていた時に、母から「これもう染み付いてるから、捨てるでしょ?」と言われて差し出されたモノ。
久しぶりに目にしたそれは、眩しかったwwww
ああ!過去の私め、数年かけて笑わせてくれるぜ☆
ってな気分でした。
何が出てきたかと言います・・・・


青学ジャージ!!(海堂のネーム刺繍入り)


でした。((*´∀`))
とりあえず捨てるの勿体無いから、洗濯してみようと思い(ドケチ)洗濯機へ。
染みじゃなくて、汚れだったようなので無事に綺麗になりましたwwww
懐かしいなぁ、青学ジャージ(o´ω`o)
でも外に干すの恥ずかしくて、室内干しになりました。(笑)

と言う事で、今日の小話は。

こへ滝で、見られたくないものが見つかったの段!

++++++++++++++++++++++


「これは何ですか?七松先輩。」
「これって?・・・・・・あ・・・。」
小平太の部屋に来ていた滝夜叉丸は、文机の上にごちゃごちゃと積み上げられた本や半紙の中から一冊の本を手にしていた。
ちなみに滝夜叉丸は、小平太に用事があったのではなく長次を訪ねていたのだ。
委員会で遅くなっている長次を待たせてもらっていたのだが、ふと一冊の本が目に付いた。
それは一度、タカ丸が面白半分で借りてきた本。
本の内容を知っている滝夜叉丸は、半分呆れながらも同性なのだから仕方ないと言う事情だって察している。
「あれだけ人を翻弄しておきながら、まだこんなものに頼らないといけないんですか?」
少し膨れた滝夜叉丸の反応に、小平太は頬が緩んだ。
「怒ってるんじゃなくて、妬いてくれてんの??」
嬉しそうに笑う小平太に、おおきく肩を落とす。
「どうとでも思ってください・・・もう!」
そっぽを向いた滝夜叉丸の膨らんだ赤い頬が、可愛らしくてたまらない。
「滝!可愛いぞ!」
ちゅっと派手な音を上げながら、その頬に口付けた。
「せ!先輩!!!」
「ん~~~?なに~?」
にへへっと心底嬉しそうににやける小平太に、怒気も削がれるがそれでも恥ずかしさは消えない。
むぅっと唇を尖らせた滝夜叉丸は、手にしていた本をばっとめくる。
「あ、滝!」
ふんっと小平太の声を無視して、滝夜叉丸は一度見た本を見つめた。
「春画なんて!先輩の助平!」
「ちょ・・・滝~~~。」
やっぱり怒ってる?と眉を下げた小平太の腕が伸びてくる。
「怒んないでって、な!」
「知りません!」
ぐいっと迫ってくる小平太の顔に本を押し付けて、滝夜叉丸はすくっと立ち上がる。
「中在家先輩には、明日お昼休みに図書室に伺いますとご伝言下さい。」
では!
と、ぷりぷりしながら部屋を出ようとした滝夜叉丸に、小平太は慌てて引き止めた。
「ごめんって!滝夜叉丸!」
ぐいっと強い力で引き寄せられ、思わず足を滑らせてしまう。
「わっ!わぁ!」
「え?おおお!」
まさか滝夜叉丸がすっ転ぶとは思ってもいない小平太も、いきなり増えた重みに耐え切れず一緒に倒れこんでしまった。
「いったー・・・・・」
「す、すみません!先輩!」
受身もなしに自分を庇って倒れた小平太に、滝夜叉丸は慌てて向き直る。
「先輩?頭打ちませんでした?」
不安そうに顔を覗きこんでくる滝夜叉丸。
まるで上から迫っているような馬乗りの状態に、小平太はひっそりとほくそ笑んだ。
「いたた・・・大丈夫だよ。滝は?」
ふっと優しく微笑めば、ホッとした滝夜叉丸の笑顔。
「大丈夫です、先輩が庇ってくださったから。」
「そうか・・・・・・滝、ごめんな。」
まだ丸い頬に手を伸ばし、優しく摩る。
大きくて温かい掌の感触に、こそばゆい感情が胸に走った。
「いえ・・・私も、恥ずかしい事をしました・・・。」
ごめんなさいと、消え入りそうな謝罪に小平太は満面の笑みで答えた。


「で・・・・この状態ってさ、この頁のこれと似てない?」


そう言って小平太は本を開いて指をさす。
「やってみる?」
「っっっ!!!!!」
「あれ?滝?」


「先輩の助平ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


バシィン!と乾いたいい音が響き、ハッとしたのは滝夜叉丸。
「ぶほっ!」
「・・・・・・・・。」
「な、中在家先輩・・・・・・」
白目をむいた小平太の頭には、未返却リストがめり込んでいる。
恐る恐る見上げてくる滝夜叉丸に、長次はすっと一冊の本を差し出す。
それは滝夜叉丸が読ませてほしいと頼んでいた本だった。
「あ、ありがとうございます・・・・・あの、中在家先輩・・・七松先輩のこれは・・・」
「・・・・・・本を汚した。」
どうやら長次は滝夜叉丸を助けた訳ではなく、本を汚した事に対しての制裁を下しただけのようだ。
開きかけの春画の本を手に取り、滝夜叉丸に渡す。
何事か分からないまま、滝夜叉丸はその本をぱらぱらと適当にめくってみると・・・。
「あ・・・・・・・・・。」
後半の2~3頁がくっ付いていた。
かぴかぴになったそれを見て、滝夜叉丸はボンッと真っ赤に染まる。
自分の事じゃないのに、酷く恥ずかしい。
長次が器用に小刀で切り離すと、そこには他のページと同じような男女の淫らな姿。
しかし、長次はすっと一人の女を指差した。
「・・・・・・・これが、なにか?」
意味が分からずに首をかしげた滝夜叉丸の頭をなで、長次は散らかった小平太の文机の上から本を救出していく。
「お前に似ている・・・。」
「!!!!」
滝夜叉丸を酷くうろたえさせる一言を、小さく呟きながら・・・・・・。
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プロフィール

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ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

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