忍者ブログ

錆浅葱

小話とアニメ感想
MENU

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

頑張ったー!

コピ本の表紙アップしました!
久しぶりにフォトショで気合入れて塗ってみましたよ~。^^;
ま、頑張ってもあんな感じですが。(笑)
一応まだ仮塗りの状態なので、あれからまた重ね塗りだとか加工しますので^^
お申し込み下さった皆様には、お手元に届いた時にちょっと見比べて頂けたらと思いますvv
ラストスパート頑張ります~!!

通販の申し込み、本当にありがとうございますvvv>v<
お申し込みの際に、サイトの感想など一言頂けて本当に嬉しいです!!
ありがとうございます!
もう、めちゃくちゃ嬉しいお言葉ばかりで!!!!。+゚(゚´Д`゚)゚+。
皆様大好きー!!!
後、先着順なので間に合いますか?と心配される方が多いのですが、まだ大丈夫ですよー!^v^
残数少なくなってきましたら、お知らせしますので。
通販詳細の返信メールは明日致します!^^



さて、今日の小話は何にしよう・・。
こへ滝エロばっかり書いてるんですが、体育が書きたいです。(笑)
なので、体育行きますー!


続きからどうぞ~^v^



「そうじゃありません!時友先輩が間違ってます!」
「そんな事ないよ!金吾の言ってる事だって間違ってるよ!」
珍しい者同士の喧嘩に、あの小平太ですら呆気にとられている。
金吾と四郎兵衛のいきなり始まった喧嘩。
一体何が原因なのか?
不思議そうに首をかしげた滝夜叉丸は、ちらりと小平太に目配せる。
その視線に答えるように目を向けた小平太は、肩をすくめた。
小さく振られた首が、その答えだろう。
『何が原因か分からん』
そう聞こえてきそうな小平太の表情に苦笑し、滝夜叉丸はヒートアップする二人の間に割ってはいる。
「ほらほら、何を喧嘩しているんだ?」
落ち着かせるように頭を撫でる滝夜叉丸の手を感じた途端、金吾が泣き出した。
一年違いとは言え、先輩の四郎兵衛と喧嘩をする事は金吾なりに大きなプレッシャーを感じていたのだろう。
いつも助けてくれる暖かい手を感じた所為で、一本張っていた糸が切れてしまったようだ。
「うっ・・・・」
ぼろぼろと泣き出した金吾の震える肩をそっと包めば、今度は目の前の四郎兵衛が泣き出した。
「う・・・・ひっ・・く・・・」
(お、お前もか!)
恐らく金吾が泣き出したことで一気に感じた罪悪感。
それと共に、止めに入った滝夜叉丸にも自分が悪いと思われたのではないか?
そんな不安が相まって、あふれ出してしまった涙。
わんわんと泣き出した二人の下級生に、滝夜叉丸は微苦笑を浮かべて小さく嘆息した。
その苦労を見て、小平太も腰を上げる。
「こらこら!二人とも男だろう!喧嘩ぐらいで泣くんじゃない!」
め!っと笑いながら二人を抱え上げた小平太に、慌てる。
「うわ!」
「ひゃ!」
驚いた所為で顔を上げた二人は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
「酷い顔だな。」
笑いながら手ぬぐいを出し、二人の顔を拭ってやる。
「先輩の仰るとおり、男が喧嘩ぐらいで泣くんじゃないぞ。」
ぐいぐいと顔を拭われた二人は、鼻をすすりながらばつが悪そうな顔で俯いた。
「それで?何が原因で喧嘩したんだ?」
小平太の問いかけに、二人はちらりとお互いを盗み見る。
「そんなに言いにくい事か?」
二人の顔を交互に覗きこむ小平太の目には、怒りはない。
優しく細められた目が、ひくひくと未だ引きつった呼吸を繰り返す二人の気持ちを落ち着かせた。
「その・・・・つ、次屋先輩が・・・。」
「三之助が?」
「時友先輩の手を離してしまいまして・・・。」
「はぁ!?」
声を荒げて驚いた滝夜叉丸は、慌てて周りを見渡す。
確かに、そこにはさっきまで居たはずの三之助の姿が見えなくなっていた。
「ぼ、ぼくちょっとお水が飲みたくて・・それでその間金吾に変わって?ってお願いしたんです・・・。」
「うん、それで?」
一人落ち着いた声の小平太。
その姿に、滝夜叉丸は取り乱した自分に頬を染た。
「時友先輩がそう聞いてきた時に、もう手を離しちゃって・・・」
「その時ちょうど金吾が手を繋いだように見えちゃったんです。」
しゅんと肩を落とす四郎兵衛をぎゅっと抱きしめ、小平太はその頭に頬をこすりつけた。
「そっか、大丈夫大丈夫!気にすんな四郎兵衛!」
明るい声でそう言われ、四郎兵衛はホッとしたように少し微笑んだ。
「じゃあ仕方ないな!三之助をみんなで探そうー!」
「は、はい!」
「あ、あの先輩・・・。」
恐る恐る声をかける金吾。
一気にみんなの視線が集まり、うっと顔を引きつらせた。
「ど、どうした?金吾。」
可哀相に、と手を差し出した滝夜叉丸にしがみつく。
きゅっと口をつぐんで、何か物言いたげに見上げてくる金吾の目。
それが何を示しているのか、滝夜叉丸にはすぐに分かった。
くすくすと苦笑し、金吾をくるりと小平太に抱えられたままの四郎兵衛に向き合わせる。
「ほら。」
ぽんと背中を押され、金吾は2・3歩よろめいて前に進む。
四郎兵衛の目の前につんのめった金吾は、への字に曲げた口と、まだ涙の残る目でじっと足元を見つめる。
滝夜叉丸に向かい、ニッと笑う小平太にも金吾の気持ちが分かった。
微笑む滝夜叉丸に頷き、小平太は金吾の前に四郎兵衛を降ろす。
向かい合った二人は、互いの表情を探るように目を合わせた。
「ご、ごめんね・・・金吾。」
「わ、私も!スミマセンでした!!!!」
ゴチン★
勢い良く頭を下げあった二人は、仲良く頭をかち合わせた。
「いったー!」
「痛ぁーい!!」
ぶつかり合ったおでこを摩り、二人は涙目のまま笑い出す。
「よぉっし!仲直りもすんだ事だし!三之助を探しに行くぞ~~!いけいけどんどーん!」
「「いけいけどんどーん!!」」
「ほら滝も!」
「はいはい。」
3人の姿に、肩を揺らして笑う滝夜叉丸。
その背を叩き、小平太は太陽のような笑顔を向けた。

「行くぞ!!!いけいけどんどーん!!!!」

「「「いけいけどんどーん!!」」」

4人の気合が通じたのか、三之助の捜索は意外と早く終わった。

「遠くで声が聞こえたもんで。いけいけどんどーん!が。」

いけどんの力に、少し感心した滝夜叉丸だった。

PR

Trackback

この記事にトラックバックする

× CLOSE

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

メールフォーム

感想などありましたらこちらから。

感想などありましたらこちらから。

プロフィール

HN:
ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

バーコード

カウンター

× CLOSE

Copyright © 錆浅葱 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]