こへ滝というよりも、サイトを更新しないと・・・^^;
ブログで小話は毎日やってるけど、ちゃんと小説とか絵も更新しないと~!
大神が面白すぎてどうしたらいいんでしょう?(知りませんよ)
さて、今日は体育家族で!
「おおぅ・・・・」
妙な呟きが隣に座る小平太から聞こえてきた。
一体何が起きたのか?
きっと小平太のこと、大した事ではないのだろうと思いながらも振り返ってしまう。
こう言うのを、惚れた弱みだとでも言うのだろうか???
「先輩、どうかされたんですか?」
半ば呆れの混じった様な声になってしまったが、それでも先輩は嬉しそうに抱きついてきた。
「聞いてくれるのか?滝夜叉丸!」
苦しいです、先輩そこ首です。
「ぐえ」
「おお、すまん。」
慌ててぱっと離れた小平太の腕。
やや寂しい。
「せんぱーい、それで?」
きょとんとした顔で見合えげてくる四郎兵衛。
無言の三之助の手が背中を摩ってくれた。
「いやぁ・・・そろそ秋じゃないか?委員会でお月見でもしたいななんて思って。」
にっと笑う小平太の提案に、皆の顔が明るくなる。
「お月見!したいです!」
すぐに金吾が身を乗り出して、手を上げた。
「俺も」
「僕も!」
「・・・・・・」
「「「「滝夜叉丸(先輩)???」」」」
何故そこで私の機嫌を伺うんですか?
やりたいならやれば良いじゃないですか。
全く。
「皆がお月見したいのなら良いんじゃないですか?」
微苦笑を浮かべてそう答えれば、意外な言葉が返ってくる。
「滝夜叉丸先輩が良いって言わないと、駄目です。」
「そうです、先輩が了承してくれないと進めません。」
「七松先輩だけで突っ走ったら大変じゃないっすか。ストッパーがいないと。」
「滝がいないと寂しいし、団子だの何だのと色々そろえるのどうしたらいいか分かんないし。」
総合すると。
「お月見準備及び後処理係がうんと言わないと、出来ないと?」
「「「「うん」」」」
いらっ。
今物凄く頭に来た。
だってそうだろう?
結局都合よく使われてる気がする。
「お月見しても良いですよ。でも私は手伝いませんし、参加もしませんから。」
ぷいっとそっぽを向いて割れたバレーボールを手に取る。
予算を削減されたのだ、これも修理して使わなければならない。
大体、皆手が動いてない!
腹を立てる私の背に突き刺さる視線。
無言で攻めるのは止めてくれ。
「せ、せんぱぁ~い」
おろおろした四郎兵衛の声に心が痛んだが、今は許せ!
と言うか、お前ら修繕に精を出せよ!
「なあ、滝夜叉丸。どうしても駄目か?」
「先輩!僕お月見準備頑張りますから!」
「お願いですから、皆でお月見しましょう!」
「いじけてんすか?」
いら。
「「次屋先輩!!!」」
「うえ?」
会話も方向音痴の三之助が責められている時、腕組みをしていた小平太の顔が上がる。
「滝夜叉丸が参加しないなら、止めようか?」
「え?」
いきなりの小平太の提案に。
「そうですね!」
「先輩がいないんじゃ出来ません!」
「つまんないし。」
何の異論も唱えず提案を受け入れる後輩達に、驚く。
「ちょ、ちょっっと待って下さいよ!」
慌てて振り返れば、縋りつくような視線の金吾と四郎兵衛。
ちらりと視線をよこす三之助。
そして、お願いっと手を合わせる小平太の情けない顔。
それらに・・・。
絆されてなんかないんだからなぁぁぁぁ!!!!!!!!
結局、団子を作った。
甘酒と先輩用のお酒も用意した。
迷子になる三之助の手綱を引き、暴走しそうな先輩の首根っこを捕まえる。
団子で腹いっぱいになり、甘酒で眠気を誘われた金吾と四郎兵衛。
早々に眠りこけ、膝を枕に眠っている。
いい加減足もしびれてきた。
「ちょっと先輩!三之助に酒を飲ませないで下さい!」
「えー。もういいじゃん!なぁ、三之助?」
「へーきっすよ。」
「いやお前顔赤いぞ?」
にへらと笑った三之助の笑顔に、うんざりする。
「来年はやらない・・・・絶対やらない・・・・。」
呪詛のように呟く滝夜叉丸の言葉などそ知らぬ顔で宴会は続く。
次の委員会時、一言も口を利かなくなった滝夜叉丸に全員で青くなったのだった。
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