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錆浅葱

小話とアニメ感想
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こへ滝!にならなかった体育話し!

は、はっくしゅん!
はっくしゅ!
は、は、はっくしゅん!!!

連続して聞こえてくるのは、四郎兵衛のくしゃみ。
裏裏山までのマラソンを始めようかとした時だった。
「ぶえっっくしゅん!」
一際大きなくしゃみに、小平太間でも呆気にとられている。
「だ、大丈夫ですか?時友先輩。」
「う、うん・・・ごへんれ、だいろうぶらよ。」
「全然大丈夫そうじゃないぞ。」
「そうだぞ四郎兵衛、無理をしなくて良い。ですよね、七松先輩。」
「ん~~、そうだな。明日2年生は実技の試験だって言ってたし、今日は四郎兵衛は見学!」
「へっ?いいんれすか?」
意外にもすんなり見学する事を許してくれた小平太に、四郎兵衛は真っ赤になった鼻をすすりながら首をかしげる。
ほんの少し不安そうな表情をした四郎兵衛にニッと笑う。
「うちの大事な四郎兵衛が、試験を受けられないなんて事になっては困るからな。」
「先輩!」
「・・・あの七松先輩が・・・。」
「無茶を言わないなんて・・・・・。」
「金吾、三之助。七松先輩だって、無茶はさせないって事だ。あまり失礼なことを言うな。」
ふふんと笑う滝夜叉丸に、三之助はそっと耳打ちした。
「一体どんな手を使ったんですか?滝夜叉丸せ・ん・ぱ・い・・・」
なにやら含みを持った言い回しと、わざと息を吹きかけるような囁きにむっと顔を顰める。
「何が言いたい?三之助・・・・。」
「別に・・?」
ちりっと交わった視線に、金吾は一人背筋を震わせた。
「よっし、滝夜叉丸は四郎兵衛を保健室につれてってやれ。金吾と三之助は先に出発!」
「おー!」
「おー・・・」
「すみまふぇん、らきやひゃまるしぇんぱい!」
鼻が詰まっている所為か、上手く言葉でない四郎兵衛は必死に礼を言う。
しかし思ったとおりにしゃべれない事が恥ずかしいのか、真っ赤になってしまった。
そんな姿に、思わず滝夜叉丸は笑ってしまう。
「しぇんぱいか・・・ふふ。」
「しゅみまふぇん」
しゅんと肩を落とした四郎兵衛の頭をなで、構わないと微笑む。
「では私も・・・・今日は四郎兵衛の事をちろべえと呼んでやろう。」
「ひぇ?」
「舌がまめらない呼び方も一人じゃなければ、恥ずかしくもないだろう?な?ちろべえ」
楽しそうに笑う滝夜叉丸の提案に、四郎兵衛はむずがゆそうに頷いた。
「えー。いいなーちろべえだけ、私はどう呼んでくれるんだ?らきやひゃまるー」
「どうとも呼びませんよ、七松小平太先輩。」
「・・・・酷い」
項垂れた小平太の背をなでるのは、金吾。
「先輩、元気出してください。」
「ありがとう!チンゴ!」
「そ、それは嫌です!!!!!!!」
「じゃあ、てぃんご」
「尚の事いやです!!!!」
「ひゃんのしゅけ。」
「断ります。」
「さ、四郎兵衛行こうか。」
「いいれふか?」
「気にするな。・・・その前に・・・。」
「はふぃ?」
ずずっと鼻をすする四郎兵衛の顔を掴み、じっと見下ろす。
「どうした滝?」
他の面々も不思議そうにその光景を見つめている。
「四郎兵衛、鼻が詰まって苦しいんだな?」
「くるふぃくて、なにがいひばんくるふぃいのか、わかりまふぇん。」
必死に息継ぎしながら答えた四郎兵衛。
その答えを聞きながら手ぬぐいを取り出す。
そして。
「!!!」
「滝!」
「「!」」
滝夜叉丸は四郎兵衛の鼻をカプっとくわえ込んだのだ。
「ふぇんぱっ!」
驚く四郎兵衛の肩を優しく抑え、滝夜叉丸は暫くして口を離した。
手ぬぐいで口を拭うとくるりと畳み返し、綺麗な面で四郎兵衛の鼻も拭ってやる。
「どうだ?少しは良いか?」
「え?・・・・あれ?少し鼻が通ってます!」
すんすんと試しに息を吸う四郎兵衛の姿に、小平太たちは目を丸めた。
「た、滝。何したんだ?」
「滝夜叉丸先輩すごーい!」
「・・・・ちぇ」
「どうした?三之助。」
「別に何でもありませんよ、七松先輩。」
あははっと笑い合う二人の間で、金吾は再び背筋を凍らせた。
「鼻を吸ってあげたんですよ、これで少しは楽になったろう?」
「はい!ありがとうございます!」
ニコニコと鼻の頭を真っ赤にした四郎兵衛は、嬉しそうに滝夜叉丸の袖を握る。
「じゃあ保健室に行くぞ、少し熱もあるみたいだからな。」
滝夜叉丸は四郎兵衛を抱き上げ、てきぱきと各自に指示を出す。
「七松先輩、三之助の紐絶対外さないでくださいね。金吾は無理しないで良いから、先輩が飛ばし過ぎないように頼むぞ!」
「はい!」
「分かってますよ。」
「了解ー」

「では体育委員会!それぞれに、いけいけどんどーん!」
「どんどーん!」
「どんどーん・・」
「どんどーん!」
「はいはい。」

出発する3人を見送り、滝夜叉丸と四郎兵衛も保健室を目指す。
滝夜叉丸に背負われたことはあっても、抱き上げられるのは初めての四郎兵衛。
甘えるように頬を寄せれば、ぽんぽんと背中を優しくあやされた。
「恥ずかしかったら、顔を隠しておけば良い。」
「平気れす!」
ずびっと、またつまり始めた鼻に苦笑し、滝夜叉丸は保健室へ急いだ。


+++++++++++++++++++++++

私はどれだけ四郎兵衛が好きなんだろう。(笑)
金吾でも良かったんですが、何だか四郎兵衛に・・・www
四郎兵衛って可愛くないですか!?可愛いですよね!(≧∀≦)
ちなみに、今うちに子猫が居ます。^^;
黒3匹の白(シャムっぽい)1匹。
勿論白い子には四郎兵衛と名づけましたよ!!!!
ちろべえは、私が子猫を呼ぶときについ言ってますwww((*´∀`))
他には女の子ですが、留三郎から留をもらってお留(乙女)ちゃんがいます。(笑)
後はテマリと、地元総理誕生なので太郎ちゃんです。(笑)
みんな元気が良すぎて大変です((*´∀`))
でも可愛いくて、本当に癒されてます!!!!
今はお腹いっぱいで、寝てますが・・・・夜は大変です^^;
運動会が始まりますwww
さ!2本更新がんばった!明日も仕事頑張ってきます!><;

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プロフィール

HN:
ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

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