「滝、きつくない?」
「ん、平気・・・です。」
うそつき、本当は辛いくせに。
意地を張る滝夜叉丸は、凄くかわいい。
そっと汗の浮かんだ額を撫で、髪を払う。
露になった上気した頬に手を当てれば、まるで大事な物を抱きかかえるように包まれた。
柔らかく微笑む滝夜叉丸は、その全身で『好き』だと伝えてくれている。
ああもう、激しさを増すこの動悸。
一体どうしてくれんの?滝夜叉丸。
ちゃんと責任とってくれよな。
「んっ・・・・あぅ・・。」
甘くて切ない声が下肢に響き、ずんっと甘美な疼きが腰を重くする。
「お前が、愛しいよ。」
きゅっと目を閉じ、頷いた滝夜叉丸を感情が命ずるままに抱きしめた。
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