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錆浅葱

小話とアニメ感想
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鉢屋は後日になりました^^;

昨日の竹孫の続きで、ブラック鉢屋を書こうとしましたが無理でした^^;
10月7日の忍たま気になります!
不破雷蔵先輩の段!あれで双忍補給すれば、書けるかも!(笑)
双忍大好きなのになぁ。
ちなみに昨日の竹谷の一人称ですが、俺にしてみました。^^;
上級生や教師に対しては私だけど、後輩達とか同級生には俺だとかっこいいなぁと思って。
鉢屋も僕にしてみましたが、鉢屋は私でよかったかも^^;
僕の方が、ちょっと腹黒い気がしたんですよ、昨日はね。
今日は、久しぶりに体育委員書きたい!!!!と思ったので^^
体育家族!行きます!





「四郎兵衛は物好きだよな。」
いきなりそう言われも、一瞬何の事を言われたのか分からなかった。
見上げた同級生の顔は、苦笑を称えている。
「何が?」
「一年の時あんなに大変だって言ってたのに、また体育委員になるなんて。信じられないよ。」
ため息をついて目の前に座った左近に、つい笑ってしまう。
「そう言う自分だって、不運がうつるからイヤだって言ってたくせに、また保健委員じゃないか。」
「そ、それはそうだけどさ・・・」
「まあ、左近の場合はもう不運がうつってたんだよ。だからくじ引きで引き当てたんだ。」
「三郎次!」
左近の隣に座り込んだ三郎次は、手にしていた包みを文机の上に広げた。
「食堂のおばちゃんが手伝いのお礼にくれたんだ。みんなで食べようぜ。」
美味しそうなお饅頭がころころと溢れた。
「四郎兵衛、久作は?」
「あれ?さっきまで居たんだけど・・・。」
「委員会の当番かな?」
「三郎次、久作の分別に取って置いてやればいいんじゃないか?」
そう言うと、左近はてきぱきと別の紙を取り出す。
「こっちに分けといてやろうよ。」
「そうだな。」
ちゃんと4等分に分けられたお饅頭を貰い、みんなで手を合せて頬張った。
「美味しいね~!」
美味しいものを食べると、つい笑顔になってしまう。
それは左近と三郎次も同じ。
「うん、美味いな!」
「本当だ!」
「三郎次、ありがとうね。」
美味しさに夢中になって、お礼を忘れていた。
三郎次がおばちゃんの手伝いをして貰ったと言うのに。
「あ、俺も言ってなかった。ありがとうな。」
「いいよ別に。みんなで食べた方が美味いし。」
にっと照れ隠しの笑顔。
そこへ。
「あー、いい匂いがすると思ったら!」
沢山の本を抱えた久作が、部屋に入ってきた。
「凄い量だな・・・。」
慌てて走り出した三郎次と左近に続く。
久作の抱えていた本をそれぞれ手に取り、棚の上に並べていった。
「ちゃんと久作の分とってあるよ。」
「三郎次が分けてくれたんだ。」
「本当!嬉しいなー。三郎次ありがとうね!」
心底嬉しそうに笑った久作の笑顔に、三郎次はさっきよりも更に照れてしまった。
「もう良いってば、ほら食べろよ。」
4人で輪になり、残りのお饅頭を食べ始めるとさっきの話題が戻ってくる。
「で、四郎兵衛は何でまた体育委員にしたんだ?」
そんなに気になるのかな?
「また体育にしたの?」
驚いた顔で振り返った久作のほっぺには、あんこが付いていて間抜けだ。
「久作ほっぺにあんこ付いてるよ?」
「へ?」
「ぶ!」
「ガキかよ・・」
「あはははー・・・・」
ぐいっと拭うけど、上手く取れないところが久作らしい。
「だって、何だかんだ言ったって体育委員会楽しいんだもん。」
「あんなにクタクタになるまでただ走る委員会が?」
「滝夜叉丸がいるのに?」
「迷子の次屋先輩の手をいつも引かないといけないのに?」
一気に押し寄せた同級生達の疑問。
何だか可笑しかった。
外から見たら、確かにあんなに無謀でハチャメチャな委員会はないのかもしれない。
でも七松先輩を筆頭に、現体育委員会の面々はみんなずっと体育委員会なんだ。
「だってね、七松先輩はいけどんで付いて行けない事の方が多いけど、すっごく優しくて力持ちなんだ。僕の事肩車して走ってくれたり、泳ぎを教えてくれたり。お父さんみたいに暖かくて大きい背中が大好きなんだ。」
ニコニコと嬉しそうに語りだした途端、みんなの目は更に丸く見開かれた。
そんなに意外かな?
「滝夜叉丸先輩はね、みんなが言うように自慢ばっかりだけど本当はすっごく優しくて、面倒見がいい人なんだ。僕が疲れて動けなくなった時は絶対おぶってくれるし、手を引いてくれて。野営の時怖くて眠れなかったんだけど、滝夜叉丸先輩が隣で寝てくれてね。僕が寝付くまでずっと背中を摩ってくれたんだ。」
三郎次が饅頭を落とした。
あれ?何か凄くショック受けてる?
左近なんてお茶を淹れる手が止まって、今にも溢れてしまいそうだ。
「左近、お茶毀れるよ?」
「うぇ!あ、・・・うん。」
久作は饅頭を喉に詰めた。
「次屋先輩はね、毎回迷子になるけど僕が迷子になったときには真っ先に見つけてくれるんだ。滝夜叉丸先輩に縄つけられて捜索させられるんだけどね。」
「「「犬かよ!?」」」
三人の声が揃って、笑ってしまう。
「僕もそう思ったけどさ、次屋先輩は僕を見つけたときすっごくホッとした顔してたんだ。で、その日から絶対に繋いだ手を離さないようになったんだよ。四郎兵衛が迷子になったら大変だからって。逆なのにね。」
その時の滝夜叉丸先輩の苦い顔や、七松先輩の大らかな笑い声が即座に蘇る。


「僕体育委員会がだぁーい好きなんだ!」


やっぱり三人は呆けた顔のまま固まっていた。




「まあ、あんな笑顔で幸せそうに言うくらいだからな。」
「うん、無駄な心配しちゃったよ。」
「でも良かったね。四郎兵衛が無理してた訳じゃなくて。」
そう笑った久作の言葉に、三郎次と左近も素直に頷く。
「そうだな。」
「うん・・・安心した。」
三人は顔を突き合わせてにっと笑い合った。
「意外な一面だったよな、滝夜叉丸とか・・・」
「なー、あの滝夜叉丸が四郎兵衛の背中を摩ったって!」
「俺なら余計眠れない。絶対グダグダ自慢話してたと思うぞ。」
「うわー、いらいらして余計眠れないな!」
「だろう!」
「あはは、拷問だよそれ!」

「何が拷問?」

いきなり後ろから掛けられた声は、四郎兵衛の・・・・

酷く冷たい声。



「「「し、四郎兵衛・・・・。」」」

お茶のお変わりを持ってきたら、滝夜叉丸先輩の悪口言ってるなんて!
「そ、そう怒るなよ・・・」
「悪かったって!」
「あはは・・・・・は。」
ぷいっとそっぽを向き、手荒にお盆を置いた。
みんな分かってない!
滝夜叉丸先輩は僕が怖がってるのみんなに気付かれないように、何も言わずにただ黙って側にいてくれたのに!
「みんな嫌いだ!」
「四郎兵衛ぇ!」
「ごめんってば!」
「しろちゃーん!」
困った顔の三人に、腕組みをして向き直る。
「反省してる?謝る気ある?」
いつになく強気の僕に、三人はぶんぶんと頷いてくれた。
ニッと笑い、僕はみんなの前にお茶を注いだ。
「長くなるから、お茶だけは注いどいてあげる。」
その意味が分からないという風に首をかしげる三人。
ちょっと優越感。
「反省しているみんなに、僕がたっぷり教えてあげる!体育委員会と滝夜叉丸先輩の良い所を!!!」
「「「ええええ!!!!」」」
「反省してるんでしょう?」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・はい。」
「たぁ~~~~っぷり聞かせてあげるね!」
げんなりと項垂れる三人に、僕は滔々と語りつくした。


「「「もう勘弁してぇ~~~~!!!!」」」



ちゃぁんと、分かってくれたかな??


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

と言う事で、今日は四郎兵衛目線の体育委員会でした。
きっと四郎兵衛は最初の頃ぼろ雑巾のようになって、帰ってきてたと思います。
なので、同級生達は心配してたんですよ。
おっとりしてる四郎兵衛に、やっぱり体育委員会は無理なんじゃないかと。
一年何とか乗り切って、四郎兵衛凄い!よく頑張ったな!って思ってたら、あれ?今年も体育!?
って、三人はもしかして先輩たちに強要されたんじゃないかとか、色々と詮索してたんですよ。
で、返り討ち。(笑)
そして四郎兵衛の初恋(お母さんとか保育園の先生に抱くような)は、滝夜叉丸なのです。
なので、死ぬ気で擁護します。(夢見すぎでも良いじゃない!)
あー、体育のサンクチュアリvvv
四郎兵衛大好きだ!!!!!(>v<)

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忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

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