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錆浅葱

小話とアニメ感想
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2年後の体育委員会

風邪もひと段落で、体調もよくなりました^^
トップを変えたくて必死で絵を描いたんですが、まあ残念な感じに仕上がりつつあります(笑)
数年後体育です。
と言っても下克上の三角関係ですけど^^;
早く色塗り終えて、改装したい~~
って、その前にコピ本の原稿だよ!
製本作業が10月の三連休に決まったので、それまでに仕上げないと^^;
んー約一週間ですね!(笑)
やれるよ、やれるさ!
ちょっと寝ないで、ちょっとネット我慢して、ちょっと絵チャ我慢すれば良いんだよね!
・・・・・それ辛いなぁ(駄目人間め)
がんばろー^^;




*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~


ずっと長い間不思議に思ってきたことがある。
それは・・・・。
「滝夜叉丸先輩。」
「ん?何だ四郎兵衛?」
6年生の制服に身を包んだ先輩は、少し首をかしげて振り返る。
さらっと揺れた髪が、日の光に透けて綺麗だ。
「先輩、ずっと不思議に思ってたことがあるんですよ。」
「不思議に思っていたこと?何だそれは。」
裏裏山の頂上、岩の上に座る僕の隣に腰を下ろした先輩は頭をなでてくれた。
もう4年生にもなるのに、先輩の僕に対する態度は変わらない。
いつまでも手を引いていた後輩のままなのだろう。
もどかしいようで、それでいてこそばゆい。
「滝夜叉丸先輩と七松先輩っていつから恋仲になったんですか??」
「!?」
質問した途端真っ赤になって固まる先輩は、僕の目からしても可愛かった。
「お、お前は時折とんでもない事を言い出すな・・・。」
「そうですか?」
恨めしげな視線を向けられるが、イマイチ分からない。
そんなにとんでもない事を言っただろうか??
「だって不思議だったんですよ。僕が気づいた時には先輩たち仲良かったし・・。」
赤らめた頬と、顰められた眉根。
取りあえず、それが照れ隠しだということは僕にも分かった。
「それで・・・・いつから?」
もう一度問いかければ、観念したようなため息。
「・・・分かった、教えてやる。」
頬をなでながら、そっと耳打ちしてくれたその内容に、今度は僕が赤く染まってしまう。
「ほ、本当なんですか・・・それ・・・。」
「こんなことで嘘をついてどうする・・・。全て本当だ。」
少しいじけたようにそっぽを向いた先輩に、愛想笑いで返してほっと息を吐いた。
まだちょっと、僕には早かったかも。
でも、先輩が僕と同じ4年生の時には・・・・その・・・あれが・・・・・・それだったわけで・・・。
「うひゃ~~~~~!」
「な!どうした四郎兵衛!!??」
恥ずかしさのあまり、いきなり叫んだ僕に驚く先輩。
そりゃ当たり前だ。
でも自分に置き換えたら、凄く恥ずかしくて!!
僕を心配する先輩をちらりと盗み見れば、複雑な表情で僕を見ていた。
「先輩って・・・・凄いですね・・・。」
「・・・・何がどうすごいんだ?」
僕のその言葉に、少し嫌そうに顔を顰めた先輩。
うう、スミマセン。
身をすくめた僕に嘆息し、呆れた顔で俯く。
「いや、気にするな。」
「すみません・・・。」
「・・・・・・私自身、お前を見ていると・・・・。昔の私は・・・ませていたと思うよ。」
「相手が・・・・あの七松先輩ですもんね。仕方ないですよ・・・。」
あははと笑うと、先輩も微苦笑を浮かべた。
「まあ、あの人だからな・・・。」
その目には呆れだとか、憂いだとか、そんな感情と一緒に溢れる愛しさが垣間見えた。
何だか、凄い。
恋って凄いと、そう思えた。
「じゃあ、先輩。もう一つ聞いてもいいですか?」
「・・・今度はなんだ?」
肩をすくめて笑う先輩は、こつりと僕の頭に自分の頭を預けてきた。
寄りかかられた重みが、酷く心地良い。
ふっと香った匂いは、先輩から。
この匂いが、大好きだ。
「次屋先輩と金吾、僕から見ても頑張ってると思うんですが。」
「ははっ。四郎兵衛にもようやく分かるようになったのか。」
「あれ?僕だけですか?分かってなかったの。」
「まあな。でもそれが四郎兵衛だ、お前の良い所なんだよ。」
一際優しい声になった先輩の手が、頭をなでてくれる。
気持ちいいなぁ。
お母さんとはまた違う、温かい手。
辛いマラソンも、塹壕掘りもこの手が支えてくれたから頑張れたんだ。
「先輩、大好きです~。」
きっと緩みきった顔だっただろう、でも妙に嬉しくて言葉が口をついて出た。
一瞬目を丸めた先輩も、嬉しそうに笑ってくれる。
「そうか、私も四郎兵衛が大好きだぞ。」
可愛いやつめ!
グリグリと頭を撫でられると、初めて委員会に参加した日のことを思い出す。
あの日からずっと。
きっとこれからも。


先輩が大好きだ!



「こんな所に意外な伏兵が居ようとは・・。」
「気が抜けませんね、次屋先輩。」
「まあ、四郎兵衛の好きは少し違うがな。」
「そうですけどね、最近一番可愛がられてるのは時友先輩と言うのは変えがたい事実です。」
「それを言うな金吾。俺はお前だけでも頭が痛いのに。」
「あはは~そうですか?ま、私たちの前には大きな壁がありますからね。」
「ま、まずはそこが問題だな・・・・。」


「「意地だけで乗り越えられる気がしない・・・。」」


不埒な感情を抱いてしまった後輩二人は、越えられそうにもない大きくて大らかで大好きな壁を思い出して苦笑した。


*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~

四郎兵衛の好きは、お母さん大好き!と同じ好きです。(笑)
滝夜叉丸もそれが分かってるので、ただただ可愛いんですよ!
しろちゃんの事が!
次屋と金吾は、恋愛感情ダダ漏れなので少し警戒されてるといい。
絶対二人っきりとかならないように、常に四郎兵衛装備(笑)
次屋の迷子予防も、金吾の仕事に変わってるんですよきっと。
なので、今日の小話の時も次屋を拾いに行った金吾を待ってる時なんでしょう。(こじつけ)
ああ、体育家族が愛しすぎて楽しすぎる!


そして何より!!!!

44巻早く届いて!!!!(切実)

早く読みたいよ~~~・・・・
うう、届くまで原稿頑張ります・・・・







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忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
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