忍者ブログ

錆浅葱

小話とアニメ感想
MENU

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

5年後妄想

先日いきなり妄想が10年後に飛んだので、まだ金吾が学園にいるであろう5年後に縮めてみました。


「そんな泣かなくてもいいじゃないですか、七松先輩。」
泣いた小平太に、呆れ滝。
「何言ってるんだ滝夜叉丸!お前の髪一本だって私には愛しいんだぞ!!」
「なっ!!」真っ赤滝。
「もー!今後勝手に髪切るの禁止だ!!!」
駄々っ子小平太に、甘い滝。
「わ、分かりましたよ!」

「で、ここがどこなのか分かってますか、二人とも。」

「「あ」」
冷静な声が響く。
そこは敵陣のど真ん中で。
「あ、伊作の所に来てたミイラマン!」
「雑渡です、いい加減覚えてくれない?」
「すみませーん。」
「先輩謝ってる場合ですか!!」
「て言うか滝、先輩はもう卒業だって言ったじゃん。」
「は?だから今言う事ですかそれ!?」
「いやいや、人間関係において呼び方って重要だよ?」
「雑渡さんには関係ないでしょう!その前に暢気に会話に入ってこないで下さい!」
「目上の人を邪険にしちゃいけないぞ!滝。」
「おお、いい事言うね君。」
あははーと響いた笑い声に、険しい目つきの忍者達も毒気を抜かれたように項垂れた。
「お察しします・・・・。」
「「「「お互いに・・・・・。」」」」




その後。
忍術学園に遊びに来た滝夜叉丸に、金吾ビックリ!
「せ、せ、先輩!?どうしたんですかその髪!!!」
otonataki.jpg






「切った。」
「そりゃ見れば分かりますよ!」
見上げるほど背が伸びた金吾に、滝夜叉丸は懐かしそうに微笑む。
「大きくなったな金吾。背負ってやっていたとは思えんよ。」
「・・当たり前です、今は体育委員長ですからね。」
「そうか!」
ぱあっと嬉しそうに笑う滝夜叉丸の笑顔に、懐かしい慕情が募る。
(ああそうだ、俺の初恋だ。)
いつも追いかけていた背中は、いつの間にか自分より小さくて。
どこか中世的な魅力を残したままの綺麗な顔に、ドキドキと胸が高鳴った。
「先輩、今でも女装得意そうですね。」
「そりゃどう言う意味だ。」
呆れたように笑うその仕草も変わっていないのに、全体的な雰囲気はずっと落ち着いている。
昔のように、自慢話も出てこない。
「金吾。」
「はい?」
ぽんぽん。
手を伸ばして頭を撫でる滝夜叉丸。
「本当に大きくなったな、可愛かったのに。」
目を細めた滝夜叉丸の手を取り、ニッと笑って見せる金吾。
きょとんと首をかしげる姿を、つい可愛いと思ってしまう。
見せ付けるようにその手に口付ける。
「今はカッコいいですか?」
忍者として働く滝夜叉丸の手は、擦り傷やたこがあるのにどこかしなやかで綺麗だ。
疲れたとき、引っ張ってくれた温かい手は変わらない。
頬すり当てれば、伝わる振動。
見下ろせば、笑う滝夜叉丸。
頬に当てた手が裏返り、胸倉をがっちり掴んで引き寄せられた。
間近に迫る滝夜叉丸の顔は、前髪を切って幾分精悍になったもののやはり綺麗だ。
瞬時に赤く染まる金吾の頬ぺちぺちと叩き、不敵に微笑む。
「金吾、私を口説くのは10年早いぞ。」
そっと頬から顎へ指の背を這わせると、金吾の身体は面白いほど跳ね上がった。
おかしそうに笑い、滝夜叉丸は金吾を放してやる。
「それにな、金吾。七松先輩とやり合う覚悟はあるのか?」
さらりと切られた前髪が揺れる。
その下の目は、確固たる自信に満ち溢れていた。
金吾は小さく嘆息し、力なく笑う。
「初恋は実らないものだと相場は決まってますからね、潔く諦めますよ。」
落胆したように肩を落として見せた金吾に、滝夜叉丸はもう一度微笑んだ。
「なんだ、つまらんな。久しぶりに会ったお前に、一瞬ドキリとさせられたと言うのに。」
その言葉に、思わず目を見開く。
少し恥ずかしそうに微笑む滝夜叉丸に、つい「脈あり?」と胸が高鳴った。
「ほ、本当ですか・・・・?」
身を乗り出して来た金吾に、笑いながら頷く。
「金吾、私を惚れさせるほどの男になれよ?」
挑発的なウィンクを飛ばす滝夜叉丸に、にやりと笑い返す。


「望む所です!」



金吾はきっと、いい男になると思います!(笑)
PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

Trackback

この記事にトラックバックする

× CLOSE

カレンダー

05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

メールフォーム

感想などありましたらこちらから。

感想などありましたらこちらから。

プロフィール

HN:
ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

バーコード

カウンター

× CLOSE

Copyright © 錆浅葱 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]