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錆浅葱

小話とアニメ感想
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また食べたいお菓子

昨日の小話で、滝がお土産に手渡したお菓子。
実は以前、上司からお裾分けしてもらったお菓子がモデルです。
上司も貰ったものだから、出所を覚えていないのですが、長方形の薄くて小さい板状のお菓子なんです。
表面に、確か笹の絵か何かが茶色1色で描いてあったような・・・・焼いてあったのかな?(うろ覚えすぎ)
最初落雁みたいなお菓子かな?と思って、敬遠してたのですが全然違ってました。(^^;)
かりっと一口食べたらさーっと溶けちゃって、すっごい美味しかったですVvvv
もう一回食べたいけど、分からないので取り寄せようも無い。(笑)
こんな少ない情報ですが、どなたかご存じないですかー?(^^;)
これで分かったら凄いですよね。(笑)
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猫かぶり滝



夏休み、家に帰りたくない滝夜叉丸。
なぜなら畏まった格好をして、窮屈で退屈な生活が待っているから。
忍術学園で自由奔放な生活を謳歌していた滝夜叉丸には、もう我慢出来ない。
お気に入りの前髪のカールも、家じゃ評判悪いのでお預け。
こっそり隠れて身体を動かすのがひそかな楽しみ。
あと、やっぱり小平太に会えない。
気を使わずに言いたい事を言える綾部に会えないのも辛い。
愚痴りたい!目いっぱい後輩達をからかいたいし、可愛がりたい!
先輩と一緒に走りこみもしたい!
きっと滝は学園に帰ってすぐ綾部にダラダラと家の文句を言い、三木ヱ門と喧嘩初めをして、小平太と会えてニコニコして、金吾たちをからかって可愛がってグダグダ言うんですよvv
もう快感!これこれ!みたいな。(笑)



「滝夜叉丸先輩、夏休みは楽しかったですか??」
ニコニコと問いかけてくる金吾に曖昧に微笑み、滝夜叉丸は土産の砂糖菓子をその口に放り込んでやる。
「土産だ、三人で分けなさい。」
上品に並べられた板状の砂糖菓子には、鹿の絵が描いてある。
箱に入っている沢山の砂糖菓子に、受け取った金吾と四郎兵衛は嬉しそうに満面の笑みを浮かべた。
「こんなにいっぱいあるのに、3人で分けていいんですか?」
少し不安そうに首をかしげる四郎兵衛の頭をなで、滝夜叉丸は苦笑する。
「七松先輩には、甘いものよりもこっちの方がいいだろうと思ってな。」
そう言って滝夜叉丸が掲げたのは酒瓶。
上等そうなその様相に、二人はおおーっと小さく感嘆の声を上げる。
「凄い高そうなお酒ですね。」
「うん、家の父ちゃんが飲んでるお酒とは全然違う。」
「あはは、どうせ貰い物なんだよ。誰も飲まないからな、持ってきたのさ。」
にしっと、珍しくあざとい笑みを浮かべた。
「じゃあ、ちゃんと三之助を捕獲して長屋にもどれよ?」
「「はーい!」」
元気よく返事をする二人に、滝夜叉丸の頬が緩む。
そうそうこれだ!素直で可愛い後輩!
「いい返事だ!」
ぐりぐりと頭を撫でてやれば、照れて笑う二人。
ぺこりとお辞儀をして駆け出す。
その背を見送り、滝夜叉丸は小平太のいる丘を目指す。
新学期早々マラソンに駆り出されたは良いが、流石に体がなまっているようで皆付いて行けない。
それを予想していた滝夜叉丸は、疲れ果てた後輩を先に解散させたのだ。
一人ゴールにいるであろう小平太も、きっとこうなる事は予想しているはず。
まだ残暑厳しい裏山を、一人駆け出す。
夏休み中、やりたかった事。
喜八郎と取り留めの無いことを話し、三木ヱ門と喧嘩して。
金吾や四郎兵衛を可愛がり、三之助を探す。
そして。
「七松先輩!」
岩肌に腰掛けた小平太が振り返る。
掲げられた小平太の手をパシリと叩いて、ゴールした。
「お疲れさん。やっぱり滝だけかー。」
そう言うとにっこり微笑む小平太に、ホッとする。
「はい、三人は解散させました。」
「ん、いいよ。またビシバシ鍛えてやるから。」
声を上げて笑った小平太の隣に座り、土産を差し出す。
「先輩、お土産です。」
「うそ!良いのか?」
「はい、どうせ貰い物なんです。誰も飲まないから、先輩に貰っていただけたらと思って。」
「そうか、ありがとな!」
小平太は滝夜叉丸を引き寄せ、その頬に口付ける。
「先輩!?」
「いいだろう?どうせ私達しかいないんだから。」
目を細めたその顔は、いつも以上に大人びて目が逸らせない。
「・・・・会いたかった。」
滅多に聞けない小平太の本音。
少し驚いて目を丸めた滝夜叉丸に少し笑い、鼻の頭をこすり合わせる。
「お前は?」
甘く響くその声に誘われるままに見つめた目は艶めいて、滝夜叉丸の胸を疼かせた。
「私も・・・会いたかったです・・・。」
頬を染めながらも素直に答えた滝夜叉丸に、小平太は破願した。



「何でこんな所まで迷うんですか、次屋先輩・・・・。」
あきれ果てる金吾。
「え?俺はお前達を探しに・・・。」
発言まで方向音痴の三之助。
「いやいやいや、逆ですから。ね、時友先輩。」
「うん、そうそう。」
もはや疲れと呆れで何も言う気が起きない四郎兵衛。
「結局頂上まで来ちゃって、挙句出るに出られないこの情況。」
金吾はどこか大人びた顔で茂みの向こう、岩に腰掛けいちゃつく二人の背を見つめる。
「本当どうしてくれるんですか!次屋先輩!」
「ええ、また俺の所為?」
四郎兵衛の抗議の声に不服そうな三之助。
「とりあえずこれ食べてましょうか?」
滝夜叉丸の土産を広げはじめた金吾に、口を尖らせていた二人も目を移す。
「そうだな、少し待ってゴールしよう。」
「ですねー。」
「ねー。」
三人は土産の砂糖菓子をボリボリとむさぼった。

雨夜の月

短くてごめんなさい。(^^;)
そして何か綾滝っぽいです、百合っぽいです。(笑)
です・・・。(-v-;)








「滝夜叉丸は~、あれだよね。あれ。」
「口を開く前に考えをまとめておけ、喜八郎。」
冷たい声音にくすんと泣きまねをした喜八郎の頭をぺちりと叩き、滝夜叉丸は拗ねたその頬をつねった。
「で?私がなんなんだ?」
呆れながらも話を聞こうとしてくれる滝夜叉丸に、喜八郎は嬉しそうに笑う。
「あのね、あのね。昨日の夜滝の横顔見てさ、思ったんだよね~。」
「何を?」
腕にしがみついて甘えてくる喜八郎の頭を、無意識に撫でる滝夜叉丸。
気付いていないのかもしれないが、滝夜叉丸は喜八郎のふわふわの髪を気に入っているようだ。
感触を楽しむように髪を梳く手に、心地よさそうに目を閉じた。
「滝はね、雨夜の月だね。」
「・・・・・・・・・どう言う意味だ?」
「あれぇ。珍しい、滝に知らないことがあるとは!」
「意味は知ってる!どう言う意味でそれを私に当てはめるのかを聞いている。」
「ん?そのまんまさ。雨雲に隠れた月だよ。綺麗な月、でも雲に隠れてる。まるで滝夜叉丸じゃない。」
「私は別に雨雲に隠れたりしてないぞ・・・。」
むっと顔を顰め、納得いかないと言った様に喜八郎の鼻をつまむ。
「らってさ、らきってば人と一定のひょりを取るれしょ?」
「何?」
ぎゅむっと更に強く鼻をつまむ滝夜叉丸の手を解き、喜八郎はすんすんと何度か鼻をすする。
「滝は、わざと自慢話して他人と一定の距離をとろうとするじゃないか。それが雨雲だよ。」
ふふふ~と楽しげに笑い、喜八郎は滝夜叉丸の膝に頭を乗せて寝転がる。
「でも私は知ってる。滝夜叉丸がこんなに綺麗な月だって事を。」
手を伸ばし、滝夜叉丸の頬を撫でると寄せられていた眉間の皺が幾分和らいだ。
「月ならお前の方が似合うぞ、喜八郎。」
委員会の後輩達をあやすように、ポンポンと胸を優しく叩く。
その優しい振動と滝夜叉丸の温もりが心地よく、喜八郎はそっと目を閉じた。
「お前は寒月が良く似合う、冬の切れるような空気に栄える月白。」
「何それ、私が冷たいって事?」
拗ねた声をあげるが、その顔は眠気が勝っている。
あどけない表情に微笑み、頭を撫でてやれば喜八郎の体から力が抜けていく。
「寒々しい寒風の中、柔らかく照らす寒月を私は好きだぞ。」
そう言うと、満足そうに微笑み喜八郎は眠りに落ちていった。
すーすーと無防備な寝息が響く頃、滝夜叉丸にも眠気が襲ってくる。
「・・・雨夜の月か。」
それでもいいのさ、雨雲を払ってくれる人が居るから。
「お前や・・・・あの人が居るから。」



月は輝ける。

いつもありがとうございますー!

いつも拍手ありがとうございます!
本当に嬉しいですー!(>v<)
励まされておりますvvv



そうそう、今「クッキングパパ」が放送されてますねー。
地元がいっぱい映っとる~~~。(笑)
そうそう、小説09更新しましたー。
タカ丸と喜八郎が出ばっとるとよ。(笑)
ほぼ会話なんよ~、でも小説と言い張るんよ。
よかろうもん。(^^;)

さ!小話今から頑張りますー。
頑張れたら22:30~23:00ぐらいから絵チャに篭ろうかと思ってますのでー。
お暇な方構ってくださ~い。(^v^;)



お返事はつづきから(^^)

次滝

滝6年で次屋が5年です。





ぼんやりしている先輩を見つけて、こっそり背中に張り付く。
気配も消していないと言うのに、全く気付かない。
いつもの傲慢ぶりはどこへ行ったのか。
あーあー、嫌になる。
手紙の返事が来ないぐらいで、こんなに落ち込まれちゃたまらない。
「先輩。」
「さ、三之助!お前いつからそこに!?」
心底驚いたのだろう、先輩は大きい目を更に見開いて振り返った。
しかもその目には、少し涙がたまってて・・・。
「ビ、ビックリさせるな!」
慌てて怒って見せてもばれてる、目元赤いし。
すんと鼻をすすって必死にごまかしても、分かりますから。
意地張る目を手で覆い、ギュッと抱きしめた。
いつの間にか俺の方が大きくなってて、先輩の身体をすっぽり包み込める。
俺の腕の中に納まった先輩の、頼りなげな肩は震えていた。
「離せ、さんの・・」
「嫌です。」
「・・・・お前な!」
「泣くでしょう、一人で。だから離しません。」
「ば、馬鹿もの!私は泣いたりなどしない!」
「うるさいっすよ。好きな相手が好きな奴の事の思って泣いてんの慰めてるんすよ?これ以上塩塗るような事しないで下さい。」
「何を言って・・。」
「気づかないフリもずるいですよ。俺はあんたが好きだ、手紙の返事も書かないような奴より大事にする自信ぐらいある。」
「黙れ!」
「また自分に言い訳ですか?仕事が忙しいからだろうとか?いくら忙しくたって一文でもいいから返すでしょう、本当に好きなら。」
「っ!!」
ぐっと俺の腕に爪を立た先輩は、きっと泣き出したんだと思う。
その顔は見えないが、伝わる振動で容易に察する事ができる。
「俺ならあんたを離さない、例え遠くに居たってその心を離す様な事しない。」
「っうるさっ・・い」
「当たり前ですよ。隙があったら俺は逃しませんよ。そんなに優しい男じゃありませんから。」
いつもいつもあの人には追いつけなくて、先輩の心も簡単に持って行った。
でも、俺は諦めるつもりなんかさらさらない。
隙があればすぐそこに付け入ってやるさ。
だって。



「俺はあんたに惚れてんだからな。」




絶対に奪ってやる。

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ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

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