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錆浅葱

小話とアニメ感想
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昨日の続きが書けないので^^;

今日は、用具!


++++++++++++++++++++++++++++


眠気を誘う午後の授業。
あくびを噛み殺し、ふと外を見れば一年の授業風景。
(うちの後輩はいるかな?)
井桁模様の初々しい装束姿の一年生達。
前を走る教師に、必死についていく。
コロコロと小さい身体で走る沢山の生徒の姿は、やっぱり可愛い。
それが委員会でよく接している後輩なら、尚の事だろう。
(お、いたいた!)
見慣れた顔を発見し、自然と顔がほころぶ。
前の同級生を抜こうと、一生懸命に走る姿が微笑ましい。
(頑張ってるなー。今日の委員会の時に、飴でもあげようかな?)
ふふっと思わず微笑んだ時、バシンと乾いた音が響いた。

「富松・・・・一年と一緒に走ってくるか?」

「いえ・・・・・スミマセンでした。」

どっと笑いの起こる教室。
ああ、今顔が赤いだろうな。
恥ずかしい事この上ない。
静かに怒っている教師に頭を下げ、どうにか授業を受けさせてもらえた。
もう余所見はすまい。
あいつらの頑張りが気になるが、委員会の時にでも聞こう。
筆も進まず、眠気も頂点だが頑張らねば。
ふらつく頭を支え、落ちそうな瞼を必死に持ち上げる。
委員会まで、あと数刻。
マラソンを頑張ったあの二人に、真っ赤な飴をあげよう。
きっと、酷く嬉しそうに笑うんだ。
それを見た食満先輩は、もっと嬉しそうに笑うはず。
容易に想像できてしまうその光景に、ひっそりとほくそ笑んだ。


早く終わんないかな。




「しんべヱ~。さっき気付いた?」
「うん、富松先輩が見てたでしょ?」
「そうそう!だから僕、頑張って走っちゃった。」
「僕もだよー!」
「今日もまた飴くれるかもね。」
「きっとくれるよ~、また『頑張ってたな!』って言って。」
「楽しみだね~。」
「うん、楽しみー!」
「早く委員会室に急ごうよ、しんべヱ!」
「あ、まってー!」



「って、うちの後輩可愛くないか!!!????」
一人身悶える留三郎の姿。
「うん、そうだね。」
ずずっとお茶をすすりながら、適当な相槌を返す伊作。
留三郎の後輩に対する盲目振りには、もう辟易としていた。
嬉しそうに今日の委員会での後輩たちの姿を、誰も聞いていないのに話し続ける。
これには困ったものだ・・。
そう嘆息し、伊作はまだまだ続きそうな後輩の自慢話に苦笑をもらしたのだった。
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一昨日の続き


滝夜叉丸の態度は、明らかに余所余所しい。
いつものように振舞おうとしている笑顔は、余計に小平太の苛立ちを誘う。
昨日まではいつもと変わらぬ様子だった。
何があったのかは知らないが、どう言うつもりなのか。
「先輩、これで大丈夫ではありませんか?」
ようやくまとまった予算案を清書し、滝夜叉丸は微笑む。
小平太は嘆息して頷く。
「そうだな・・・。」
苛立ちを隠さない小平太の雰囲気に、滝夜叉丸は少し戸惑う。
何か怒らせる様なことを言っただろうか?
いつもと同じようにしていたつもりだった。
萎縮して俯いた滝夜叉丸。
小平太は意を決し、滝夜叉丸に問いかけた。

「なあ、滝夜叉丸・・・・一体何を考えているんだ?」

「は?」

じっと見つめてくる小平太の目は、恐ろしい程真剣だ。
目を逸らす事も誤魔化す事も許さない、そんな意志が汲み取れた。
「せんぱ・・・い」
「答えろよ。」
強い口調で畳み掛ける小平太に、ビクリと身体が震える。
「私に対しての態度がおかしすぎるだろう。何か思う所あるのなら、ちゃんと言え。」
滝夜叉丸の目の前に座り込み、睨みつけるような眼差しを向ける。
真っ直ぐな目は、滝夜叉丸を捉えて離さない。
恐ろしい。
その反面、今のひと時だけでも小平太の目に映るのは自分だけなのだと思う気持ち。
複雑な心境を、今ここで打ち明ける事など出来るはずがない。
小平太には想い人がいる。
そんな小平太に、しかも同性である彼に、想いを明かす事など出来ない。
ぐっと唇を噛み締め、逡巡する滝夜叉丸。
予想以上のうろたえ方に、小平太の苛立ちは尚更募った。
「滝夜叉丸、そんなに言いにくい事なのか?いい加減、私も腹が立ってきたぞ。」
怒りを隠そうともしない小平太に、滝夜叉丸の顔は今にも泣き出しそうになる。
着物を握る手が震え、小平太を真っ直ぐ見ることも出来ない。
伝えたい、だけど伝えてはいけない。
もどかしさと、苦しさ。
痛む胸が悲鳴を上げる。
「ごめ・・・・んなさ・・・」
「謝ってくれなんて、誰が言った?」
「先輩・・・私・・」
「答えろと言っている、滝夜叉丸。」
「・・・っ!」
握り締めた手を掴まれ、ぐいっと引き寄せられる。
今にも鼻の頭がくっ付きそうなほど近くから注がれる、強い眼差し。
もうどうしたら良いのか分からず、パニックになった滝夜叉丸はとうとう泣き出してしまう。
ボロボロと、自分でも驚くほどの大粒の涙に、流石に小平太も慌てる。
「た、滝夜叉丸!?」
「す、すみませんっ!」
ぽろぽろ流れる涙を必死に隠そうと拭う滝夜叉丸の腕を取り、小平太はばつが悪そうに笑いながらそっと抱きしめた。
「・・・・悪い・・・、そんなに怖かったか?」
確かに腹を立てていたが、まさか泣かれてしまうとは思いもしていなかった。
あの滝夜叉丸が、泣くと言う事が想像できなかったのだ。
「滝・・・・そんなに私が嫌か?」
思い当たる節はないが、万人に好かれる自信もない。
どこかに滝夜叉丸の気に入らぬ所があっても、仕方がないだろう。
そう納得し始めた小平太の腕から慌てて顔を上げた滝夜叉丸が、勢いよく首を振った。
「ち、違います!先輩に対して、いや灘と思ったことなどありません!」
必死に否定する滝夜叉丸の姿に、呆気にとられる。
では一体何がどうなって、あんな態度をとったのか?
小平太の疑問は深まるばかりだ。
「じゃあ・・・何故あんな態度を?」
改めて問われた滝夜叉丸は、もう一度言葉につまった。


つ、つづきます^^;
この話も、きっと後で加筆修正しますので。+゚(゚´Д`゚)゚+。
ううー。><;

足が痛いです。+゚(゚´Д`゚)゚+。

立ちっぱなしの歩きっぱなしの仕事なので、やはり浮腫んだり足の裏がジンジンしたりします。+゚(゚´Д`゚)゚+。
大分慣れてはきたので、なるべく小話休まないように頑張ります!><
バトンの回答や、拍手のお返事、メールのお返事送れてスミマセン!!!!!
折角コピ本の感想など下さったのに、お返事が・・・。+゚(゚´Д`゚)゚+。
すみませんー!
で、では。
今日の小話は・・・・。





++++++++++++++++++++++++++++

「滝夜叉丸、あのね・・・。」
良いにくそうに口ごもる喜八郎に、滝夜叉丸は首をかしげる。
何でもズバッと口にする癖に、どうしたと言うのか。
苦笑をもらしながら、続きを促す視線を送る。
そんな滝夜叉丸の視線に耐えかね、喜八郎は嫌そうに顰めた顔で話し出す。
「あのね滝、七松先輩なんだけど・・・。」
「先輩がどうかしたのか?」
「ん・・・・・・立花先輩が言ってたんだけどさ。七松先輩・・・」
滝夜叉丸を伺いながらもう一度口ごもった喜八郎は、意を決して口を開いた。


「好きな人が出来たんだって。」



「え?」



それは滝夜叉丸にとって、自分でも驚くほどの衝撃的な一言。
一瞬目が眩み、その言葉の意味を理解できなかった。
小平太に好きな相手が出来た。
それは、いずれ訪れると思っていた。
覚悟など、出来ていると思っていたと言うのに。
こんなにも容易く、心乱れてしまった。
小平太に対し、淡い思いを抱いていると気付いた時。
絶対に打ち明けまいと、心に決めた。
滝夜叉丸にとって七松小平太と言う男は、太陽のような存在だ。
常に明るく照らしてくれる、温かで優しい光り。
そんな相手を困らせるようなこの想いなど、決して伝えてはいけない。
そう思っていたから。
いつか小平太に想い人が出来たら、全力で応援しようと決めていたのだ。
それなのに。
キリキリと悲鳴を上げる胸に手をあて、滝夜叉丸はごくりと喉を鳴らす。
込み上げそうな嗚咽を飲み込み、唇を噛み締めた。
「滝・・・・ごめん。」
「き、喜八郎が謝る事じゃない・・・。私が、女々しいだけだから。」
消え入りそうな声で呟き、力なく微笑む姿。
喜八郎はくしゃりと顔を歪めた。



決してこの想いは、口にしてはいけない。
大好きな人を、困らせてしまうから。


でもそれだけではない事を、滝夜叉丸自信気付いていた。
本当は怖いのだ。
思いを伝え、拒絶されることが。
今の、”頼れる後輩”の位置から転落するのが怖い。
とても居心地のいい場所に居るのだ、小平太の隣に。
ため息をついて、呆れたように小平太の無謀なマラソンやバレーに付き合い、へたる後輩たちの面倒を見る。
そんな姿を、小平太はいつも楽しそうに笑って見ている。
『滝は頼りになる後輩だな!』
嬉しそうにそう言って頭をなでてくれる小平太、そんな彼の隣に居られるなら。
この胸の痛みも、我慢しなければならない。
だと言うのに、ぼろりと溢れ出るもの。
「・・・・っ!」
覚悟を決めた筈が、痛みに耐えかねて溢れ出る熱い涙。
滝夜叉丸は悔しそうに眉根を寄せる。
なんて女々しいんだ。
なんて脆いんだ。
この心は。
「滝、私の前くらい・・・・我慢しなくて良いでしょ?」
「喜八郎・・・」
今にも泣き出しそうな顔で笑い、喜八郎はそっと滝夜叉丸を包み込んだ。
「今はいっぱいお泣きよ。」
その言葉に頷くと、滝夜叉丸は堪えきれずに嗚咽を漏らし始めた。
「うっ・・・・ふぅっ・・・」
震える肩を抱きしめ、そっと背中を摩ってくれる優しい手。
喜八郎の温もりに、滝夜叉丸は『今だけ』と心に決め、せき止めていた思いを吐き出した。



「滝夜叉丸!今日は予算委員会の予算案作るぞー!」
「ま、まだ作ってなかったんですか!」
「ご、ごめん!」
いきなり怒られ、慌てる小平太。
たじたじと汗を流すその姿に、思わず吹き出す。
「まあ・・・半分は予測してましたが。」
「そ、そうか・・・で、滝夜叉丸・・・」
「お手伝いしますよ。」
仕方ないと肩をすくめて微笑めば、小平太の顔がぱぁぁっと明るくなった。
「本当か!?あー良かった~。滝に断られたらどうしようかと思ったよ!」
ほっと胸を撫で下ろし、明るく笑う。
その笑顔に、やはり胸が高鳴った。
それと同時に襲うのは、決して届く事のない想いの泣く痛み。
側に居たい、なのに側に居ると苦しくて辛い。
こんなに想う人は、同じような想いを誰かに向けているのだ。
キリキリと締め付けてくる胸の痛み。

ああ、苦しい。

ふと目を逸らし、小さく嘆息した滝夜叉丸に小平太は目ざとく気付く。
愁いを帯びた伏せられた目。
ひょいと覗き込み、細い肩を掴んだ。
「どうした滝夜叉丸?」
「!?」
いきなり間近に寄られ、滝夜叉丸はハッとして慌てた。
「な、何でもありません!」
バッと小平太の手から逃げるように身をかわし、誤魔化すように微笑む。
「さ、さあ!早く終わらせる為にも委員会室に急ぎましょう!」
無理に笑って駆け出した滝夜叉丸の背中。
その背に、小平太は訝しげに顰めた。

++++++++++++++++++++++++++++++++

明日に続けます^^
すれ違いのじれったい話しが好きなんですが、書けません。+゚(゚´Д`゚)゚+。
そんな構成力も、忍耐力もないと言う悲劇((*´∀`))
少しでもじれったく、切い話が書けるようになりたいですー。^^:

用具のパパ

用具委員会委員長の食満留三郎は、武闘派で有名だ。
しかし、それは彼の一部でしかない。
そう、彼のまた別の一面には武闘派とは程遠い顔がある。

「よーっし!お前たちぃ、おやつにするぞー!」
「わーい!今日は何ですか?食満先輩!」
「ナメクジさんたちの分もありますかぁ?」
「・・・・楽しみー。」

「委員会始まって、まだそんなに経ってないんですけど。」

って、言っても無駄だ。
そんな事分かりきってるのだけど、とりあえず言わずにはおれない。
どうにかして欲しい、あの緩みきった顔。
先輩先輩と1年生たちに囲まれて、嬉しそうにしすぎです。
本当にあきれてしまう。
たった5歳の年齢差なのに、あんなにも愛情を注げるのはすごいと思う。
きっと言いお父さんになりますよ、食満先輩。
「作兵衛!お前も早く来い!」
満面の笑みで呼ばないでください、恥ずかしいです!
俺は今、微妙なお年頃なんですから!
無視するわけにもいかず、とりあえず歩み寄ればしんべヱの鼻水がたれていた。
これだからいやなんだ・・・。
「しんべヱ!鼻がたれてるぞ!ほら、かめ!」
ちり紙を当てれば、素直に鼻をかんだ。
「へへ、ありがとうございます!富松先輩!」
にへらぁっと可愛くない笑顔で言われても嬉しくない!
絶対に嬉しくない!
「やさしいなぁ。作兵衛は。」
あんたの頭は膿が溜まってるのか?
いやだいやだ、こんな委員会。
来年は別の委員会に入ってやる!
こんな委員長のいない委員会は、きっとつまらないからな!

今日は次滝!

本日22:00より絵チャに篭りますー!^^

告知では23時にしてましたが、22時ぐらいから篭れそうなので少し早めました^^
最近は仕事の帰りが遅いので、全然忍たま見れてないんですよ!!!!!。+゚(゚´Д`゚)゚+。
勿論オンリーにも行けませんでしたし!!
お時間ある方、こんなハヂを構ってくださいー!!。+゚(゚´Д`゚)゚+。
よろしくお願いします!><;


そして今日の小話は、次滝です!!
2年後次滝ー❤
ちょっとR-15ぐらいです。((*´∀`))

では続きから~~

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プロフィール

HN:
ハヂ
性別:
女性
自己紹介:
忍たま出戻り組。以前は伝半・清団でしたが今回はこへ滝にすっころぶ。その勢いで文三木や長仙・留伊・雑伊が気になり始めました。(気が多い)
毎日夕方10分間の為に、色々と頑張れる。

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